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2008.10.15

どん様への手紙(長文)

阪神タイガース監督
どんでん様

 はじめまして。
 私、横浜の地で妻と娘とともに阪神タイガースを応援している さとー と申します。
 このたび、あなたが監督の職を辞することを決断したと各種報道で知り、筆を執らせていただいた次第です。

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◆2004年

 まずは、5年の永きに及ぶ指揮官としての務め、誠にお疲れ様でした。

 あなたが監督に就かれた2004年、正直申し上げて、あなたの采配とチームの成績には心底腹が立ちました。

 せっかく前年に星野監督がチーム改革を断行して18年ぶりのリーグ優勝を成し遂げたにもかかわらず、たった1年でいつもどおりのBクラスに転落してしまった上、その財産が1年で壊されてしまったと思ったのです。

 また、あなたと同じ年に監督に就かれた中日ドラゴンズの落合監督が、対照的に就任1年目から見事にチームをリーグ優勝に導き、指揮官としての器の大きさ・懐の深さを存分に見せつけられたことも、そんな思いに拍車をかけました。

 なぜ、落合監督はあんなに素晴らしい監督なんだろう(-。-)ボソッ
 なぜ、ウチはどんでんなんだろう(-。-)ボソッ

 そんなボヤキをごてん板のスレに書き込み、悶々とする毎日が続きました。

◆2005年以降

 ですが、翌年、ボクがそれまであなたに対して抱いていたイメージが、まさにイメージに過ぎなかったことに気づかされました。

 2005年、2年に及ぶ苦難を経て、あなたはチームをリーグ優勝に導きました。

 その功績ももちろん賞賛に値する素晴らしいものでしたが、それ以上に心を打たれたのは、あの伝説の”9.7の決戦”で、直接久保田投手に向かって仰られた「ムチャクチャしたれ」という言葉に代表されるような、あなたの人間クサさ。誰からどんな非難を受けようとも、自分の信じた選手にはとことん愛情を注いで信じ通そうとする泥臭さ。

 そんな「人間・どんでん」に、魅せられてしまったのです。

 それ以降というものの、それまでは理解が困難で聞くのが苦痛でしかなかった、あなたが試合後のインタビューで話される意味不明な日本語も、記者の補完がなければ全く解読できない新聞のコメントも、むしろ愛くるしいとさえ思えるようになりました。

 その後も、あなたの監督としての手腕については世間では今日に至るまで賛否両論繰り広げられているものの、今年まで”毎年V争いを演じてきた”という結果を見れば、球団史上における名監督のひとりと位置づけても誰も文句はないでしょう。

◆2008年

 監督としてのラストイヤーとなってしまった今年は、おそらく最も悔しい1年だったのではないでしょうか。夏場まで圧倒的な独走態勢を築きながら、最後の最後に読売ジャイアンツに優勝をさらわれてしまいました。

 血の気の多い阪神ファンですから、このような屈辱的な負け方を目の当たりにすれば、当然、指揮官であるあなたに非難は集中します。

 やれ、なぜ今岡をスタメンで使い続けたんだ。
 やれ、なぜあの場面で久保田を投入したんだ、と。

 監督とは文字通り現場のリーダーですから、責任を負わなければいけない立場にあるワケで、確かに敗戦をすればそれは監督の責任です。そのような批判を浴びるのは必然だと思います。

 ただ、最近の阪神ファンと一部マスコミの批判については、批判する側にも考えて欲しいと思うことがしばしばです。

 中でも特に目立つのが「なぜ、そうしたか」という視点が欠落していること。正解だったかどうかはともかく、いちばん現場を知っている監督が責任をもって判断したことなのだから、それなりの理由が必ずそこにはあるのです。それを確かめもせずに(もちろん、チームの内情については確かめようもないことの方が多いんだけど)、あるいはその事情を推し量ろうともせずに、無責任な立場の我々が結果だけを見て批判するのは片手落ちだと思うのです。監督の言葉を借りると、

 「何か(考えが)浅いな」(-。-)ボソッ

と思ってしまうワケです。彼らに采配のアレを語る資格などないと思います。

◆今岡さん

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 いろんな非難が集まる中でも、2006年以降は特にこの選手の起用に対する非難が多かったのではないかと思います。実際、ボクも何度も疑念を抱きましたし、彼の一見無気力に見えてしまうプレーや態度を目の当たりにするたびに心底腹が立ちました。

 ただ、今思い返すと、起用した理由は(ボクには)頷けるのです。

 たとえば今年、不調でずっと二軍落ちしていた今岡選手を、読売に追い上げられた終盤の大事な時期に一軍に呼び戻し、即スタメンで起用して、その後も一貫してスタメンで起用し続けました。

 ハッキリ言って、現状の今岡選手は、スタメンで起用するにはリスクが大きい選手です。打率は数字が物語っている通りですし、守備については言わずもがな。誰が見ても分かるやろ、ということです。

 そんな彼ですが、復帰緒戦の第一打席にいきなりホームランを打ったり、その後もここ一番という打席では結果を出し、復帰後に限っていえば出場試合数の割にはかなりの打点を稼いでしました。やはり、それだけの”何か”を持った選手なのです。

 確かに、それと引き換えに彼の緩慢な守備や走塁で損をした場面も多々ありました。ただ、誰を出してももう手詰まりだった終盤戦の阪神打線において、マイナス面を差し引いてでも彼のもつ”何か”に賭けたくなるのは、指揮官として当然の思いでしょうし、そのタイミングも絶妙だったと思います。

 ただ、残念だったのは端から見てても彼自身の体力が明らかに衰えてしまっていたこと。復帰後しばらくは鳴尾浜で充電したパワーを発揮してくれましたが、徐々にその電池も切れてしまい、最後は守備の面で悲惨なくらい足腰がついていっていませんでした。

◆ジャイアンツとの差

 それでも、そんな状態の今岡選手に賭けなければならなかったのは

 「彼をおしのけてレギュラーポジションを掴み取る野手が出てこなかった」

これに尽きるのではないでしょうか。

 あえて名前を挙げますが、桜井選手や林選手。彼らは今年、レギュラーポジションを獲らなければならない立場でした。

 確かにシーズン当初、二人ともケガで出遅れた(それもある意味彼らの責任なのですが)のは事実です。でも、試合に出られる状態になった後もあなたは二人に十分なチャンスを与えたにもかかわらず、彼らはそれをモノに出来ませんでした。

 一方、逆転優勝を許してしまったジャイアンツですが、ついついカネで補強した巨大戦力に目が行きがちですが、今回の優勝は決してそれだけじゃありませんでした。ケガや騒動でもたついていた高橋由伸や二岡を押しのけて、鈴木や坂本といった野手が実力でポジションを奪い取ったじゃないですか。それで結果的に選手層が俄然厚くなった。ボクは、今年の2チームの明暗を分けたのはこの差だと思ってます。

 だから、年俸や立場に見合った働きのできてない今岡選手や、未だに芽の出ない若手・中堅野手に批判の矛先が向くのは仕方ないと思います。でも、あなたの采配のアレでどうにかできた問題とは思えませんし、その起用法をV逸の理由として非難するのはお門違いじゃないかなぁと。ボクはそう思っています。

◆粗いさん

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 あと、余談ですが、先日のサンスポ紙上で某タレントが

 「ここは大バクチで”サード新井”にしてはどうか」

というコラムを載せていた件についてあるお方からコメントを求められておりましたので、ここに書かせてもらいます。

 これを読んで、ボクがまず言いたかったひとこと。

 「そんなん知らんの!何も知らんのやな!」

 オマエはいったい何年阪神ファンとして野球を見ていたのか?と、問い詰めたいキモチです。

 ハッキリ言って、今の粗いさんは、ホントなら試合に出ちゃいけない状態です。それを知っていながら、でも粗いさんに無理してもらわないと優勝はないと思って、あなたは彼を起用した。もうその時点で「大バクチ」はなされていた。そうですよね?

 確かに復帰後、粗いさんは高打率でヒットを連発していました。でも、彼本来のスイングとは程遠い、上半身だけで合わせただけのバッティング。腰が使えないんです。怖いから。だから出ているヒットも単打ばかり。無理をおして出場していたことくらい、ボクでもすぐに分かりました。

 それなのに、その上、今シーズンロクに練習もしていないサードを守らせろなんて、もうアホかと。粗いさんが壊れてもエエんかと。今、ムリヤリサードを守りに行って、肝心の来シーズンにわざわざFAで来てもらった右の強打者がいなくなったらどうするんや!

 暗に今岡さんを下げろと言いたかっただけなのかもしれませんが、その意見もおかしいということは先に述べたとおりです。

 そもそも、ボクはこのタレントが大キライです。阪神ファンだと言いながら、選手や監督をバカにしたような発言や、他球団のファンから反感を買うような発言をテレビや新聞紙上で連発して、阪神ファンの権威を著しく下げている人間の一人です。同じ阪神ファンのタレントでも、松村邦洋なんかは非常に愛情のある語り口で好感がもてますが、この人はダメ。早く消えてほしいですね。

◆最後に

 とにかくいろいろあった5年間でしたが、歴代監督の中でこれほど楽しませてもらった監督はいませんでした。幸せな5年間でした。本当にありがとうございました。

 まだCSが残ってはいますが、こんなのはオマケ。あなたの5年間の苦労に対するご褒美だと思って、あなたのやりたい野球をあなたらしく、それこそ

 「ムチャクチャしたれ!」

の精神でやっていただきたいと思います。選手もきっとついてきてくれると思います。

 あと、後任監督はまだ決まっていませんが、誰がなっても大変だと思います。たぶん一年目から優勝はできないだろうし、もしかしたらBクラスで終わることもあると思ってます。

 ボクにはその覚悟ができているし、そうなっても理解できるつもりなんですが、果たして世間の阪神ファンがそれを許してくれるかどうか?少々心配ではありますね(-。-)ボソッ

 でも、ボクはあなたと同じように、これからも一生阪神タイガースのファンとして応援し続けるつもりです。本当にありがとうございました。また戻ってきてくだ…さらなくてもいいかもしれませんが(ウソ笑)、とりあえずお元気で。さようなら。

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追伸 冬になったら札幌雪祭りでも見に行ったらエエやろ。5,600円くらいのホテルに泊まって(-。-)ボソッ

さとー

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コメント

そんなんサンスポがホンマのこと言うわけないやん(-。-)ボソッ


どん様とイグッ札幌雪祭りツアー 2泊3日
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投稿: フヂワライ | 2008.10.15 23:44

野球は全く知りませんが。

岡田監督はWBCの監督をするのでは?となんとなく
思っています。確か星野も阪神をやめて五輪監督になったのですよね。先日の王監督のTV会見をみていて
なんとなく。

投稿: sirouto | 2008.10.16 16:50

>フヂワライ選手
オレは参加しない。しんどいもん(-。-)ボソッ

>sirouto選手
それ、ボクたちどんでんファンには面白すぎますが、おそらく一般国民はフラストレーションたまりまくると思うのでオススメ致しかねます(-。-)ボソッ

投稿: さとー | 2008.10.16 21:27

それでもどんでんなら…どんでんなら来年も甲子園&鳴尾浜のバックネット裏で試合を見続けている気がする。
何せ彼は世界一の阪神ファンですから(-。-)ボソッ

YOMIURIはなぁ…。
9800円でトドメ刺したと思ったんだがなぁ。
ラミレスが柱になったから突っ走る事が出来たんでしょうな。
(故障で離脱しない。実はコレがYOMIURIにとって大きい)
…ただ、それに反比例してヨシノブが不穏な感じになっていますがそれはまぁ後日の出来事、かも。
とりあえずここまでチャージ掛かるとはねぇ。

あととりあえずWBCの監督に消去法でなりそうな御仁に(以下略)

投稿: ラガード | 2008.10.16 22:06

とても愛を感じる文章ですね。
いつこの記事が出るのだろうと。
最後の方は涙を抑えるのが大変でした。
ステキな文章、ありがとうございました。

投稿: kappy_76 | 2008.10.16 23:47

読んでいて僕も途中からじーんと来てしまいました。
もう、あのデイリーの「岡田語録」でネタが作れないとなると残念です。

投稿: 師匠 | 2008.10.16 23:51

ぼくもこの手紙には虎に対する愛を感じます。

私のサポートする弱小J2チーム横浜FCとは
比べるべくもないレベルかもしれませんが、
チーム状態に一喜一憂し、いい歳してダメチーム
の今後を想い、幾度となく涙する。

そんな姿が重なります。

CS期待しております。頑張って下さい。

投稿: としちゃん@上司が虎キチ | 2008.10.17 23:21

>ラガード選手
逆に考えるんだ。
13ゲーム差をひっくり返されたのが屈辱なんじゃなくて
あの戦力で13ゲーム差をつけられていたチームの方が恥ずかしいのだと(-。-)ボソッ

>kappy選手
お恥ずかしい限りです。
ホントはライオンズと日本一をかけて争うつもり満々だったんですが(-。-)ボソッ

>師匠
ネタなんて仕込まんでエエ。ガンダムで戦ったらエエんよ(-。-)ボソッ

>としちゃん選手
一喜一憂できる今はホントにシアワセです。
10年前あたりは一喜十憂くらいでしたから(-。-)ボソッ

投稿: さとー | 2008.10.19 08:32

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受信: 2008.10.21 20:27

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