今さらですが、DVDを借りてきて観てみました。
基本「映画キライ」なボクがDVDを借りてくるなんて滅多にないことなんですが…特にこれといった動機はなくて、ただ先週末にあるCDをレンタルしたとき、ついでに借りてみたまでのハナシ。ちなみに、ボクはこのお話、原作の本
も読んでいないし、スペシャルドラマ
も連続ドラマ
も観ていなかったので初めて触れたことになります。
観終わっての感想ですが、実はボク、もっと「お涙頂戴」的なストーリーを勝手に想像していたのですが、思いのほか淡々とした流れに最初は少々戸惑いました。
人によっては「退屈」に感じたかもしれません。でも、ボクはむしろ、過剰な演出をせずにナチュラルな作りをしたことによって、話そのものの暖かみと役者の演技力が引き立ったような気もします。その証拠に、どんなに起伏の激しいストーリーの映画よりも、ボクの心の中にズシリとした何かが残りました。
また、物語全体としては悲しい話のハズなのに、最後は不思議とシアワセな気持ちになれるのは、ボクとオカンの人柄と生き方によるものなのでしょう。
幸いにしてボクの両親はまだ二人とも元気で健在だし、毎日当たり前のように顔を合わすことができているけれど、いつかは別れなければいけない時が必ずやって来ます。また、ボク自身にも娘の虎子(仮名)ができたことで、自分が「父親」であることや、同居人が「母親」であることを、最近否が応でも意識する場面が多くなりました。
そのたびに、自分が小さかった頃のことを思い出しては、
「こんなとき、父や母はどうしてくれてたっけ」
ということを考えたりしています。で、そんなことを考えている自分に気づいたとき、改めて
「あぁ。これが『親子』ってモノで、これが『教育』っていうモノなんだろうなぁ」(-。-)ボソッ
なぁんて思ってます。と同時に、
「これが分かるようになるまで36年もかかったワケだから、『教育』ってタイヘンなんだなぁ」(-。-)ボソッ
ということも実感しています。
今、虎子はイタズラの盛りで、ボクらが「ダメ」と言ったことを逆に面白がってやらかすので、その都度叱ったり言い聞かせたりして教えています。なかなか分かってくれなくて、こちらがついついムキーッ!となってしまうこともしばしばです。
でも、まだ言葉を覚えたての幼児に全てを今すぐに分ってもらえるハズがないし、分かってもらえたとしてもそれが何年も先だったり、あるいは何十年も先だったりするかもしれない。その場で話して分からなくても、ボクらがするべきことをして、その姿を見せ続けることで、いつか気づいてくれればいい。時間をかけて、身をもってゆっくり教えてあげればいい。
それくらいのキモチを持たなきゃいけないし、そういう親になりたい。
そして、子どもが大きくなって、大人になってからも、背中で何かを教えてあげられる親になりたい。
せっかちなボクにとってタイヘンな難題ではあるけれど(ウソ笑)この映画を観て、そんなことを強く感じました。また、そう思えただけでも、観た甲斐があったのではないかと思います。
昨今、少年少女たちが引き起こす信じられないような事件が毎日のようにニュースで流れ、そのたびに「教育」という問題がクローズアップされます。ある人は「ゆとり教育の弊害」だと言い、またある人は「残忍なテレビゲームの影響」だと言います。
でも、現代社会のそんな部分的なモノが理由だとは、ボクには到底思えません。授業時間を長くしたり、テレビゲームや携帯電話を取り上げたりすることで解決するような次元のハナシなんかじゃない。
ボクらが基本的に忘れてはいけないのは、
「子どもは大人を見ている」(-。-)ボソッ
ということだと思います。
ここでいう「大人」とは、親や先生はもちろんですが、電車で向かい側の席に座っている人や、公園で犬を散歩させている人、交差点の横断歩道で一緒に信号待ちをしている人など、とにかく子どもの目に映る大人全部です。
その大人たちが、思いやりに欠けていて、マナーが守れなくて、ウソばかりついていて、自分のことばかり考えて、生きることに疲れていて、人を信じることができずにいるから、子どもたちもそうなってしまう。これが真相です。
ボクたちはともすれば「教育」というものを非常に狭い意味で考えてしまいがちなのですが、何かを「教え込む」ことばかりが教育じゃない。誰から教わることもなく、生きている中で自然に目に入り、耳にし、感じることから覚えて学んでいくことの方が実ははるかに多いワケで、それらも「教育」だと捉えるべきです。つまり家庭や学校だけではなく、通学路もバス乗り場も、野球場も買い物に行くスーパーも、全てが教育の場。そう考えれば、ボクがいいたいことは自ずと分かっていただけるハズです。
今どきの子どものことを嘆く前に、まず大人のボクたちが自分自身を見つめなおすことから始めませんか。今さらこんな言葉を持ち出すのはアレですが、「美しい国」って、そうしないと成し得ないと思うんですけど(-。-)ボソッ
…と、一本の映画からムリヤリここまで話をこじつける親を見て育つ娘って、いったいどんな人間になってしまうことなのやら(ウソ笑)
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